アラフィフが知ってるとイイかもしれない話

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大人だから楽しめる!おすすめマンガ3選

大昔はりぼん、マーガレット、少年チャンピオンが愛読書だった私もいつからか、すっかりマンガは読まなくなりました。

これが大人の仲間入りってやつでしょうか。

 

とは言え、今でもたまに本屋さんやSNSなどで見かけて興味を持ったマンガは読んでみます。

 

今回はそんなたまに読んで「これは大人にこそ読んで欲しい」と思ったマンガ3作品を紹介します。

 

後半にあるマンガに影響された我が家の話も書きました。

 

 

 

 

 大人にオススメのマンガ3選

おススメ第3位 マンガもSNSの時代『100日後に死ぬワニ』

 

Twitterで きくちゆうき さんが 毎日更新されているマンガです。

 

twitter.com

 

また、Instagramでも同じマンガを更新されています。

instagram.com/yuukikikuchi/

 

題名の通り、100日後に死んでしまう(?)ワニ君のそれまでの日常が4コマで描かれています。

 

毎日バイトに行ったり、恋をしたり、ゲームを楽しんだり、ある日はテレビを見て笑っていたり…。

私たちと同じような、よくある日常の1コマが毎日更新されています。

 

でも、

「ワニ君、あと〇〇日で死んじゃうんだ」

と思って見るとワニ君の日常が変わって見えてきます。

 

毎回『今日は〇〇日目』、『100日まであと〇〇日』としっかり描かれているのもワニ君とのお別れは確実に近づいているのを感じさせられて切なくなります。

 

Twitterでは、「切ない」などのコメントにきくちさん本人が

「誰にも変えることが出来ない結末が、ここにあります」

「皆平等にあることですものね」

と返しています。

 

まったくもってその通り。

不確かなことが多い世の中で、確実に言えることは死はいつかはみんなにやって来る、誰しも避けられないものです。

 

それを意識した上でマンガを見ていると、他人ごとではなくなってきます。

ワニ君が生きている日常は確実に減っているし、私の人生も確実に減っている。

ワニ君の死ぬ日は確実に近づいているし、私も同じ。

  

もしかしたら自分もあと100日以内に死ぬかもしれない。

・・・だったら?

このままで良いのかな?

 

もしも自分や家族や友人、周りの人みんなにもマンガのようにカウンターが付いていて、毎日「死まであと〇〇日」と目視できるようになっていたら、今と同じ1日を送る人は少ないのかな。

  

そんなことを毎日しばし考えさせてくれるマンガです。

 

物語はもうすでに「67日目」で「死まであと33日」と半分過ぎてます。

物語も残りわずかですが、毎日中の数分を残りの人生について考える時間にあててみたくなったら読んでみてはどうでしょう。

 

 

おススメ第2位 温かい!!『逢沢りく』

 

 Amazonだとちょっとだけ最初の部分が試し読みできますね。
私は大きいサイズのを読みましたが、現在は文庫本が出ているので上下2巻ですが、大きいサイズの値段+αで上下巻読めるお得感はあります。

 

作者は『きょうの猫村さん』で有名なほしよりこさん。

個人的な想いですが、ほしよりこさんと言えば “昭和テイストな温かい作品を描く” イメージがあります。

 

『逢沢りく』も “ちょっと昔の懐かしい日本” な雰囲気のトレンディドラマとファミリードラマを足して2で割ったような作品です。

 

主人公の “りく” をめぐってハラハラする部分もあり、最後まで

「え~、どうなっちゃうの...まさか...」

とドキドキ。

読み終わった後は...

どんな気持ちになるかは内緒にしておきますね。

 

日頃マンガはあまり読まない私ですが、 もともと『きょうの猫村さん』だけは格別に大好きで、『逢沢りく』も作品の存在は知っていましたがなんとなく読んでいませんでした。

 

ところが、仲の良い幼馴染も猫村さん好きなのが最近になって分かり、その幼馴染に

「面白いから読んでみな」

「猫村さん好きなら絶対好きだって」

と『逢沢りく』を薦められ、借りて読んでみたら予想を大幅に外れて大好きになった作品です。

 

主人公は多感な10代の女の子・逢沢りくと彼女を取り巻く人々のお話です。

全体的なテイストはアラフィフ達がちょっと懐かしくなるような日本な感じですが、りくの感情は今の若い女の子たちにも沢山共感する部分があるんじゃないかと思います。

そこがほしよりこマジックで、読んでいて物語に全然色あせない不思議さがあります。

 

最初はりくに感情移入していたので「なにこの人」的な登場人物もいたんですが、それが読んでいてどんどん自分の気持ちが変化してゆくのも面白かったです。

 

幼馴染も言っていましたが、時(とき)ちゃんという小さな男の子がとってもかわいいし、その純粋さに色々考えさせられます。

 

 『きょうの猫村さん』は読んでいてほっこりしつつ、

「私もがんばろう!」

と元気になる作品ですが、『逢沢りく』は

「人っていいな」

と思える作品です。

 

人の中で生きていくのって幸せなんだなと感じます。

 

大人になるといろんな人間関係のしがらみに飲み込まれて疲れてしまって、周りの一緒にいてくれる人に感謝する気持ちが薄れちゃったりする時もありますが、これを読むと誰かと一緒にいたくなる。

そんな作品です。

 

 

おススメ第1位 我が家の状況を一変させたマンガ『不浄を拭うを人』

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電子書籍めちゃコミックで200万ダウンロードを突破し、書籍化されたマンガです。

 引用元:sp.comics.mecha.cc

登録せずに1話が読めます。

 

1話だけだとエグくて怖いマンガと言うだけで終わってしまうので、できれば書籍で1巻を最後まで読むことをおススメします。

もちろん電子書籍に登録しても読めます。

電子書籍だと現在15話まで出ているので、書籍の1巻(11話+番外編)よりも進んでいますね。

 

特殊清掃の仕事をしている主人公が出会った現場の話なんですが、要するに自宅で亡くなった人などの部屋をきれいに原状回復する仕事の話です。

少しだけ中年以降の人のゴミ屋敷の話も出て来ます。

 

様々な形で亡くなった人の部屋の様子が描かれていますが、マンガの原案協力が実際の業者さんなのでホッコリする絵とは裏腹にものすごいリアリティです。

 

病死だけでなく特殊なパターンや、何年も発見されなかった様子など、グロいシーンもありますが、現実はきっとこうなんですよね。

だからこそ私には刺さりました。

 

人生の終焉を描いた映画を見たり話を聞いたりすると、その時は自分の生き方を反省したり、もっとこうしたいなどと思うのですが、たいがい持続性はなく、すぐ忘れていつもの日常に戻ります(^^;)

 

でもこの作品は読み終えると

『本当に現実から自分がいない日が来るんだ』

という強い感覚がしばらく続きます。

(あくまで私の感想ですが…)

 

そのおかげでやり残したくないことを実際に行動に移すことができました。

ここが今まで見て来た終焉を描いた作品と大きく違うところでした。

 

そんな私の経験から、これからの残りの人生を心豊かに過ごすために、大人が読んだら役に立つかもしれないなぁという作品でした。

 

実はドラマや映画でも死を扱ったシーンは苦手ですし、グロい作品も苦手なのでめちゃコミの広告から無料の1話を読んでみて、興味はあったんですが読むのをためらっていました。

そうこうしていたら、本屋さんで書籍を見つけてなぜか迷わずに買ってしまいました。

 

結果読んで良かったし、保存版にしてたまに読み返しています。

なのでグロい描写が苦手な方もくじけずに最後まで読んでみて欲しいなと思います。

(ずっと気分悪いままだったらごめんなさーい m(__)m )

 

Amazonでも1話の冒頭だけ試し読みできますが、これだけだとただのグロいオカルト作品というだけな印象になってしまいます(;^ω^)

 

マンガを読んでから終活しちゃったよ

私は『不浄を拭う人』を読み終わってから、あまりのインパクトに

「やらなきゃな~」

と今までは考えるだけだった終活を即実行しました。

(おそるべしマンガパワー…)

 

実際の終活としてはやっておきたいことが2つありました。

1つは私が亡き後、どこに・何が・どれだけ あるのかを分かるように断捨離&整理整頓しておくこと。

これは今では9割がたまとまって、ほぼほぼ大丈夫かなと言った感じです。

(但し、最大の難所・パソコン内のデータの整理が残っているんですが(^^;))

 

もう1つは私より年下でプライベートでは友達がほぼゼロな夫がもし急に私がいなくなっても残りの彼の人生を快適に歩んでいけるように、自分のことは自分でやる癖をつけてもらうようにすることです。

  

夫には最初は食後にコップやごはん茶碗など、自分だけで使ったものは自分で洗うようにしてもらいました。

少々強引でしたが、これも終活だと思って心を鬼にしました。

 

夫の洗い物は徹底的に何日でもシンクにそのままにしたので始めは

「意地悪だ!」

とかブーブー言われましたが

「大人なのに自分で使った皿が自分で洗えないなんておかしい。大人なのに。ウンコしてケツ拭かないようなもんだ」

「なんであんたのケツをアタシが拭かにゃならんのじゃ」

と訳の分からない鬼ヨメ発言をしつつ、数回に1回は

「順番通りなら私の方が先に逝く」

「私が逝ってから急に身の回りのことが何も出来ないって気付いて、やろうとしても「何をどうして良いのか分からない」「ヨメに色々聞いとけば良かった」って慌てても遅い」

「それがきっかけでちゃんと生活できなくて生活が荒れて鬱になっちゃったら私もあの世で「こんな風にしちゃったのは私かも」って責任感じる」

( ↑ 生活荒れる話は実際マンガにも出てきた)

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「私がいなくても健康的な生活が出来て、楽しく前向きに暮らして欲しいから自分のことは自分で出来る習慣を持って欲しい」

「自分のことは自分で出来るよって言える方が女性に好感度だから次の彼女やお嫁さんが来てくれやすくなるから」(←これはやる気出してもらうために盛りました(^^) )

と伝えていました。

 

今では夫は食べ終わってお皿をシンクに運んだらすぐ洗い物をする習慣がほぼ身についています。

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遅くに帰って来てすぐにお皿が洗えなくても、翌朝ササっと洗って出社しているので、習慣化していただけたのではないかとちょっと安心しています。

 

 以前は家事は99%やらないし、家の中の何がどこにあるのかも分からない夫でしたが、今では掃除・洗濯・アイロンがけも自分でやっています。

休日の料理も担当しています。

私の方がダラダラしていて、夫の方が率先して家事をやっている時もあります(笑)

 

我が家は夫婦2人家族。

両家の親戚付き合いもないので夫にもどちらかが亡くなった時の危機感は伝わったのかもしれません。

事前に夫にも『不浄を拭う人』を読んでもらったのも良かったのかもしれません。

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 よくよく考えると、2か月くらいでここまで大改革できたので、もともと夫は家事は苦手ではなかったのかもしれません。

もしくは、『不浄を拭う人』のインパクトがものすごかったからかもしれません。

はたまた、どっちもありだったのかもしれませんね。

 

とにかく、マンガ読んでなかなか実行できなかった終活ができて良かったです。

ここまで生活スタイルを変えられると思っていなかったので人生何があるか分からないな~と思います。

 

 

他の方にも3作品の中に何かお役に立てる作品があるとうれしいです。