アラフィフのこそこそ話

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台風19号でまた災害情報見過ぎてメンタルやられる

台風19号では、我が家も日が暮れた頃にいよいよ雨が窓に強く当たるようになって来たと思ったら、今までの人生で聞いたことのない轟音が響き渡る時間が続き、何とも言えない恐怖を感じました。

本当に怖かったです。

 

幸い私の地域は大きな被害はなく、避難もせずに済みました。

でも今でも大変な思いをしている方もとても多く、本当に胸が痛いです。

1分でも早く、1人残らず、なんとか乗り越えて穏やかな生活に戻れることを願って止みません。

 

と落ち着いている風な私ですが、3.11に続き今回もうっかりメンタルをやられてしまいました。

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災害時には誰しも気付かぬうちに想像よりはるかに心労が溜まる可能性があります。

今回の話は似たような経験をされた方も沢山いると思いますが、少しでも誰かの参考になればと思い、私のケースを書き留めておきたいと思います。

 

また災害は必ずやって来ると思います。

初耳な方にはこんなことになる場合もあるんだということを知ってもらって、微力ながら備えの足しになればうれしいです。

 

災害情報から起きるストレス

 

災害情報で注意したいこと

結論から言うと、

災害時には被災していなくても、災害情報(特にネガティブな映像)を見過ぎただけで予想以上の過剰なストレスになる可能性があります。

 まさに今回の私です。

 

災害時、情報とその収集は大切。なくてはならない物です。

でも闇雲に大量の情報を浴び続けてしまうことで、自分でも気付かぬうちにかなりのストレスを蓄積してしまい→急性ストレス障害→鬱という流れになってしまう可能性もあるんだそうです。

  

下記のサイトではお医者さんがそのような被災地外の急性ストレス障害について書かれています。

『鬱病はストレスなどをきっかけに、脳内が変化することで起こるため、誰でも罹る可能性がある』とのこと。

そんな可能性もあるのかと知っておくと万が一の時に鬱病まで進まずに済むかもしれません。

引用元:allabout.co.jp

 

こんな感じになってきたら要注意

上記のサイトには鬱の前触れが書かれていますが、今回の私の場合はこんな感じでした。

 

・恐怖心などは感じていないし、いつも通り平常心だと思っているのになぜか物事が手に付かない。

・集中力が不思議なほど無くなる

・自分でもびっくりするほどやる気がなくなり全てどうでもよくなる

 

どれも鬱の前触れに一致しますね。

 

具体的な様子 

前日に災害時の買い出し(←おそっ)に出ました。

そこで次々に在庫切れになって行くガソリンスタンド、スーパーのガラガラになったパンや水などの棚など、ネガティブな光景を何軒も見続け、パンや乾電池を探し求めて走り回っているうちに思考回路が上手く働かなくなり、何をどれだけ買えばよいのかよく分からなくなりました。

それでも回らない頭で買い物をしてヘトヘトになって帰宅。

 

後から考えると、その脳の疲れが取れていないうちに台風当日を迎えたのも今回ストレス過多になるのを速めた気がします。

前日の疲れは前日のうちにしっかりリセットしておけば良かったです。

 

当日は朝(台風上陸前)から夜(台風が過ぎ去って寝床に入った夜11時過ぎくらい)までずっとNHKテレビの台風情報をつけて、同時にツイッターやフェイスブックで台風情報をチェックし続けました。

 

テレビの煽るような報道をずーっと見ていた訳ですから、ストレスになってもおかしくないんですよね。

メディアもそうせざるを得ない程の危険な状態だったので煽るような雰囲気は仕方ないのですが、私の脳には負担になっていたようです。

 

 でもその時は

「大きい台風が来るんだから、心しなければ!」

と変にテンションが上がって見続けていた気がします。

  

午前中(台風上陸前)は、もしも避難する時のために荷造りをしたり、停電に備えたりしながら洗濯など家事もしていました。

 が、いつも通りテキパキ動けたのは朝の1~2時間程度。

 

その後は乾電池を1つ避難リュックに入れるとソファに座ってテレビにくぎ付け。

そのままSNSで台風情報チェック。

 我に返って懐中電灯を持ってきて、リュックに入れてまたソファに座って。。。

 

避難時持ち出し品1つづつでこの繰り返しをしていました。

 

この段階で集中力が無くなっていることには気づいていないんです。

「なんでこんなに避難の準備が進まないんだろう??」

「何をどうすれば良いのか分からないなぁ」

と薄々感じているのですが、まだしっかりメンタルの変化には気付かず、

「あれ~?おかしいなぁ?なんかテキパキ動けないなぁ」

くらいの意識が頭の片隅にある程度でした。

 

この時はまだ大規模な河川の氾濫なども無かったのでショッキングな映像が繰り返されることも無かったと思います。

それでも非日常的な報道を見続けることですでにメンタルが疲弊していたようです。

 

そのままずっと台風情報を見続け夜になり、上陸した台風がいよいよ地元にも来るぞと言う時でした。

勝手にすごいスピードで来て過ぎ去るんだろうと想像していたのが、テレビの進路図で確認するたびに

「まだ来ない」

「まだ伊豆にいる」

「このままだと夜中に来るのか?遅くない?」

とイライラと不安がMAXになった時、プツっと何かが切れたみたいに

「なんか、なんもやる気しなくなった。もう早めの風呂とか避難とかどうでもいいわ」

「(やっておかなければいけない事はまだ沢山あるけど)もう全部ほったらかして布団入って寝たい」

という何もかも面倒くさい気持ちしか無くなり、身体を動かすのも物凄くしんどくなり、急激な気持ちの落ち込みに違和感を感じました。

 

先程のサイトで鬱で頭痛になるともありますが、私の場合その後台風が通過して「さぁ、静かになったからこれで寝られる」と就寝し、数時間後にはグワングワンする頭痛で目が覚め、翌日は1日中薬の効かないひどい頭痛でした。

 

『緊張が解けてホッとした時に来る頭痛』という感じが濃厚ですが、それだけ強いストレスだったと言えるのではと思います。

 

ストレス過多なのを頭の中で「ストレスが!過多ですよ!」と言葉に出来なくてボーっとしているけど、身体はストレス過多の症状を出していたという感じですね。

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台風当日に自分のメンタルに違和感を感じたものの、気持ち的に疲れてしまってそれ以上は考えられず、翌日もまだ自分のメンタルが危うくなっている自覚はありませんでした。

 

でも、翌日も一日中テレビの災害情報やSNSを見続けていて、どんどん映像がショッキングになって行く中、

「今まさに救助を待っている人がいる。被災して大変な目に合っている人がいる」

「なのに自分はいつも通りに過ごせてしまってなんだか申し訳ない」

「泥で汚れた人たちはお風呂に入りたいだろうに。。。私だけお風呂に入れて申し訳ない」

「リラックスしてテレビを見ていて申し訳ない」

「温かい物や食べたい物が食べられてしまって申し訳ない」

気が付くとそんな気持ちになりがちに。

 

さすがに自分の思考の極端さと落ち込み加減にやっとここで

「ヤバい。これはストレス障害になりかけてる。鬱の入り口に立っている」

と具体的に自分のメンタルを自覚できました。

 

 

早めにストレスを自覚できたのは

 

3.11の時と違い、今回は早めに気分を切り替える必要があることを自覚できました。

その背景にはかなり前からハマっている心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本があります。

大嶋氏の本の以下のような内容がとても印象深く、事あるごとによく思い出していたのです。

 

 2匹の猿の実験にて1匹は針金で身体を拘束して電流を流し、もう1匹にはその電流を止めるスイッチが与えられる。

すると電流を流され苦しんでいる猿よりも「なんとかしてあげなきゃ!」と電流を止めようとする猿の方がストレス性胃潰瘍で早く死んでしまうことがわかった。

相手の気持ちを考えた時に脳のネットワークを通して相手のストレスが自分の方に流れてくるため、人のことを「なんとかしてあげたい」と考えてしまう人ほどストレスからくるダメージを大きく受けてしまう。

引用:「自分を苦しめる嫌なこと」からうまく逃げる方法(光文社2019年5月初版)より

 

3.11の時の自分にとても当てはまる気がして覚えているのですが、今回も被災している方々に対して報道などを見るたびに申し訳なさが強くなって来た時にこの話を思い出して不必要にストレスを抱えては良くないと立て直すことが出来ました。

 

当然ですが、実際には被災している人の方がストレスや心的ダメージは比べ物にならないくらい強いと思います。

ただ、被災していなくて心配をしている側にも多大なストレスがかかるということを心にとめておける話だと思います。

  

被災経験がない私が言う話なので「何を言うか」と言う感じですが、もし私が被災した立場だったら、

「実際に助けることが出来ないのに何とかしてあげたいとか申し訳ないとかと思うだけでどんどん弱って行くだけだったら思ってくれなくて結構」

と考えるかもしれません。

 

実際に今回の災害時に早い段階でツイッターに

「わりと大変な目に合っているけど、そうじゃない人はいつも通りに過ごしてくれた方がうれしい」

とつぶやいている方もいました。

(これを見た時は心が楽になりました。ありがたかったです)

 

ストレスには必要なストレスもあると思いますが、必要以上のストレスは誰のためにもなりませんよね。

必要のないストレスは早めに気付いて出来る限り手放したいものです。

 

  

災害情報からのストレスを少しでも溜めない工夫

どんどんストレス障害に向かって進んでいる自分のメンタルを自覚した後は、以下の点を特に気を付けて急いで回復させるようにしました。

場合によりますが、今回の私が気分を切り替えるのに役立ったのが以下5点です。

 

・とにかくメディアや災害情報から離れる

テレビは19時のニュースなど1日1回。SNSも1日20分以上見ないなど、情報収集の時間を決めました。

(来るたびにビクッとはするのですが、市やメディアからの緊急速報はONにしておきました)

 

栃木県の夫の実家が川の前にあり、そこで暮らす高齢の両親2人が避難所に避難している連絡を夜遅くに受け、自分の親より大好きな夫の両親なので気が気ではありませんでした。

それでも無事はまめに確認できていたので、いたずらに自分の中で心配を膨らませないように情報収集時間は限定しました。

そうすることでかなりメンタルが楽になりました。

 

・普段通りに過ごす

お料理や掃除はもともと好きなのもありますが、この2つの家事はかなり気分を切り替えられて良かったです。

  

・身体を動かす(運動する・汗をかく)

余談ですが、動かない=気が滞る なんだそうですよ(←SNSネタですがw)

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・頑張りすぎも良くないので受け入れる

「こんな状況でストレスや恐怖を感じない方がおかしいよ」

「こんなのメンタル危うくなって当たり前。ふつー危うくなるわ」

と思って自分を受け入れるのも力がフッと抜けて良かったので、たまにはそんな風に自分に言って開き直ったりもしていました。

 

・カウンセリングを受ける

市町村によってはカウンセリングは最寄りの保健センターや保健所、精神保健福祉センターでも相談できるそうです。

そのような身近な所を活用するのも一案かと思います。

 

実は私はここ1年以上カウンセリングを受けています。

病院に行くほどではないのですが、幼少期がかなり特殊な環境だった事が祟り、50代になってから仕事で少々しんどくなり、色々コーチングや心理学のことを知るうちに先程の大嶋氏を見つけ、カウンセリングを体験してみたいと少々ミーハーな気持ちもあり氏のカウンセリングルームに通い始めました。

 

受け始めてみて、知り合いでも何でもなく、なおかつプロの方に心の内を吐き出せるのは友達に話すときのような遠慮もないし、安心感もあり、とても有効だなと思います。

 

カウンセリングと言うとまだまだ一般的ではない雰囲気もありますが、気軽に受けてみるのも良いのではと思うようになりました。

(カウンセラーや相談室選びは慎重にした方が良いと思いますが)

 

もし自分では処理しきれないストレスがある方はカウンセリングと言う選択肢もあるかと思います。

私個人の意見ですが、特に災害時のストレスは普通のストレスよりも自分では認識しにくいし解消もし難い気がします。

後に大きく残ってしまわないように良さそうな事はどんどん試してみた方が良いのかなと思います。

 

ちなみに、まだ問題がすべて解決してはいませんが、かなりカウンセリングの成果は出ています。

前回の台風15号で3.11の時のトラウマが蘇りましたが、すぐにカウンセラーに吐き出したことで大事にならずに楽にスルー出来ました。 

 

心の疲弊にしっかり気付けなかった3.11 

3.11の時も大変でしんどい事は沢山ありましたが、避難はせずに自宅で過ごせました。

でも、3.11の時は今回のようにメンタルが危うくなっている自覚がないまま長い間余震の恐怖とショッキングな映像などのストレスに無防備にさらされ続けてしまいました。

 

お医者さんにかかるほどではなかったですが、その頃はまだカウンセリングを受ける選択肢も持っていなくて気持ちが回復するまでは数年かかりました。

 

具体的には、しばらくは怖くて眠れないし外出も出来ない。

1年以上は怖くて電車に乗れず約束事も仕事もほとんどキャンセルし、大好きだった海にも怖くて近寄れず異常なほど避けていました。

 

津波の映像を見てしまうと恐怖で大泣きするので見られないのは数年続きました。

(今では泣かずに見られますが、やはり怖いです)

 

前回の台風15号で近所でがけ崩れなどが多発し、災害救助で沢山の自衛隊とその車が出ているのを見たら3.11で感じていた恐怖心が蘇ってきて、しばらく溢れて来てしまう涙をこらえるのが大変でした。

 

まだまだ、私の中には3.11の恐怖が残っているようです。

カウンセリングや時間の経過で少しづつ癒えて行ってくれればと思います。

 

でも3.11当時、むやみやたらと情報を取り込んだり映像を見たりしていたら心身に想像以上のストレスがかかるんだということを知っていて対策を講じていたらもう少し恐怖心は今より小さくて済んだのかも。。。と思います。

 

おわりに

 

ずいぶんメンタル弱いなと思われた方もいるかと思います。(私も自分でそう思いますw)

ただ、我が家は夫が災害時には家を空ける職業で多くは泊まり込みで職場に行きます。

なので、いつ避難するか、どう逃げるかなどの判断をすべて1人でして、娘同然の猫2匹を守らなければなりません。

 

そして災害時のピークには話し相手もなく1人で過ごすのがお約束です。

事情を知っている友人から生存確認のLINEは頻繁に来ますし、移動が危なくないのであれば友人が来てくれることもありますが、やはり友人にも家族があるのでこちらからはお願いは出来ません。

恐怖+孤独感のような、そんな状況も災害時にメンタルやられやすい原因なのかもしれないなと思います。

 

でも、一家の主が災害時に不在で自分1人で小さいお子さんを守るなんて方も沢山いると思います。

そして、災害時に自分の家族以外の多くの人々を守る仕事をされている方のご家庭ほどそう言う状況かなと思います。

 

そんな状況の方達も、孤独を感じやすい一人暮らしの方達も、様々な方達の災害時のメンタル面が不必要に負担を負わないことを祈るばかりです。